ハイソラ

『Becoming Steve Jobs』を読みました

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6月5日午前2時、WWDC 2018が開催されます。
いよいよ目前に迫ってきました。
もともとソフトウェア関連の開発者向けイベントということもあり、今回はハードウェア関連の発表はなさそうです。

WWDC 2018でハードウェアの発表はほぼない?(ITmedia NEWS)

新しいmacOSとiOSの発表がほとんどでしょうね。
個人的には、新しいMacBookやiPad Proは今年後半(10月くらい)に発表・発売され、iPhone SE2は今回のWWDCで発表されて6月末に発売されるかもしれないなぁ、と考えています。
果たして当たるのかどうか…。
中継は以下のリンクからどうぞ。

WWDC Keynote(Apple)

Becoming Steve Jobsを読みました

このタイミングで、『Becoming Steve Jobs(ビカミング・スティーブ・ジョブズ)ビジョナリーへの成長物語 (日経ビジネス人文庫) 』を読みました。
上下巻で分かれています。

Becoming Steve Jobs

ジョブズは天才肌の面と、狂った面の二面性があるという話は有名です。
確かにその通りなのかもしれませんが、本当に狂っているのであれば、あんなに大きな会社に成長させることはできないし、周囲から人は居なくなってしまうのではないかと考えていました。
この本は、「アップル追放から復帰までの12年間。この混沌の時代こそが、ジョブズを大きく変えた。」という紹介文の通り、Appleをクビになってから、どのようにしてジョブズが成長してきたのかを追った本です。

Jobsの内面に触れられる本

これまで様々なジョブズ本を読んできましたが、この『Becoming Steve Jobs』ほどプライベートな話、内面の情緒的な部分が描かれている本はなかったですね。
特に、ガンとわかってからの数年間の部分については、本当に寂しくなってしまいます。

改めて自分の生活や人生を見つめたい

よく、ジョブズを尊敬していて、ビジョナリーな会社になりたい、洗練された製品、ブランドイメージを作りたいとおっしゃる方がいらっしゃいますが、そのような人に限って、ジョブズの悪い面(人をとにかく振り回す、人を乱暴にあつかう)部分のみ真似してしまうもの。
ビルゲイツも本文で同じことを言っていました。
ジョブズのように余計なものを全て捨て去る技術や、洗練された製品にするために、細かいところまで妥協しない姿勢は、なかなか身につけられるものではありません。
というよりも、身につけられる人はいないと思います。

本当に重要なことを重要でないと考えてしまったり、理想とする姿が明確に描けなかったり、描けたとしても些細な邪魔に気をとらわれてしまったりするものです。
毎日、時の流れに身を任せるのも大切なこととは思いますが、自分自身を省みたり、これからの人生や日々の生活を改めて見つめ直す時間を、電車を待っているときやエレベーターの中など、ほんの数分でいいから持ちたいものだなと、改めてこの本を読んで強く感じました。