ハイソラ

SONY「RX100 M4」が発表されたので、RX100 M3を今一度考える

ITEM
IMG_8231.jpg

私の愛機、SONY RX100 M3の後継機種、「RX100 M4」が海外で発表になりました。
(参考:デジカメWatch
海外発表ではありますが、日本でも発売されるのは間違いないでしょう。

RX100M3と比べてみる

まず、CMOSセンサーが変わったようです。
積層型裏面照射CMOSセンサー「Exmor RS」というものを採用していて、読み出しの速度が5倍になったようです。
これによって、960fpsでフルHD有効解像度は960fpsで800×270pixel、480fpsで1136×384pixel、240fpsで1824×1026pixelという、とんでもないスローモーション撮影、最高3万2000分の1秒の超高速シャッターが可能になった、と…。
あとは、4Kの撮影が可能になりました。
確かにスローモーションの撮影は面白いのですが、iPhoneレベルで満足していますし、シャッター速度が必要な被写体もさほど撮らないので、まぁ、これはいいかなぁと思っています…。
4Kの映像も今のところ仕事でもプライベートでも縁はないので、今回は見送り決定です。
ちなみに、スローモーションの作例は下記でご覧いただけます。
RX100 IV & RX10 II – Super Slow Motion- BMX Air Turn Cyber-shot Sony
恐らくM4の発表で、RX100 M1〜M3の値段が下がってくると予想されます。
4Kやスローモーションにあまり魅力を感じない人には、従来機種を検討したほうが良いかもしれません。

ご参考までにRX100 M3の最新作例

先日乗った飛行機から見えた風景が、本当にすばらしかったので、作例として貼付けておきます。

DSC02648.jpg
DSC02699.jpg
DSC02651.jpg

RX100 M3の不満点:1.電池がさほど持たない

RX100 M3を購入してから、半年以上経過しました。
持ち歩ける「高画質・高機能カメラ」として、出かける際は持ち歩いているわけですが、何となく不満に感じる点もあります。
一つに、電池の持ちがあります。
カタログ値では、320枚となっているのですが、個人的な感想としては、予想よりも持たないな、という印象を受けます。
USBケーブルを持ち歩けば、パソコンや汎用のACアダプターから充電できるので、さほど苦労はしませんが、それでも少し面倒に感じることもあります。
一泊二日の旅行では少し不安に感じるレベルです。
M4では撮影枚数が下がっているので、より持たないことが予想されます。

RX100 M3の不満点:2.写真の遠近感がない

レンズには光学の問題として「歪曲収差」(ディストーション)という現象が起きます。
広角系のレンズは樽型の収差、望遠系のレンズは糸巻き型の収差が起きやすいのですが、カメラレンズの設計がいいと、その歪曲収差はほとんど気にならなくなります。
RX100 M3も、良いレンズとセンサーを積んでいるので、補正され、この歪曲収差はほとんど起きません。
ただ、そのせいなのか、奥行きが感じられない写真が多いように感じます。
これはあくまでも個人的なものなので、感じ方は人それぞれなのですが、私はこの奥行き感のなさが気になっています。
確かに、ボケもちゃんと出るし印象的な写真も簡単に撮影できるのですが、それでもやはり、なんとなく補正された感じが残ります。
下記の写真は歪曲収差はほとんど起きていませんが、何となくのっぺりとした印象を受けてしまいます。

DSC02668.jpg

RX100 M3は良いカメラだが芸術的なカメラではない

というのが、私の感想です。
簡単に良い写真を撮ることは出来ます。
仕事でも活用していますが、この手軽かつ、一眼レフに負けない写真の良さは驚くものがあります。
ただ、万能だけあって芸術肌ではないのが、RX100 M3だと思います。
印象に残る、芸術的な写真は苦手とする分野なのかな、という印象です。
そのような写真は、以前使用していたRICOH GR DIGITAL4の方が上手だった気がしますね。


【訂正】
当初、スローモーション撮影の有効解像度を「960fpsでフルHD」と書いておりましたが、「960fpsで800×270ピクセル、480fpsで1,136×384ピクセル、240fpsで1,824×1,026ピクセル」の誤りでした。
お詫びして、訂正致します。
(jojiWさん、ご指摘頂きありがとうございました!)