HIGH ISO LIFE

フリーランスのデザイナーの目線で、色々なことを考えるブログ

カップヌードルとauのCMが苦手

auのCMとカップヌードルのCM

ここ最近、批判ばっかりのブログになってしまっていますが(汗)、今回は最近のCMシリーズについて、あまり良い印象を抱かないというお話。
数年前から始まっている、auの「英雄」CMと、この1年ほど展開している、日清食品の「カップヌードル」のCM。
個人的に本当に苦手なんですよね。

auの英雄シリーズは誰に何をアピールしているか分からない

最初はauのCMシリーズも良かったのですが、ここ最近はマンネリ感がすごい。
新しい展開といっても、新しいタレントが出てきて、ワイドショーでその紹介がされて、終わり。

面白いことは面白いのですが、auはこれをオンエアして、どのようなイメージを持って欲しいのでしょうか。
正直、ネタ切れ感が画面から伝わってくるようで、そろそろ寒いです。

一方、ソフトバンクのシリーズCMは分かりやすかった

ソフトバンクの白戸家シリーズは、まだ色々な要素が出てきたり、ソフトバンクのサービスや製品を、ダジャレやシャレではなく、CMの中に素直に取り入れていて、観ていて飽きませんでした。

個人的には、東日本大震災の応援CMがとても心に残っています。

カップヌードルのCMも謎

もう一つ、「なんだかなぁ」と思わせるCMが日清のカップヌードルのCM。
魔女の宅急便のキキと、アルプスの少女ハイジが、現代の女子高生だったら…という設定のアニメCMになっています。

原作の要素が皆無なのが気になる

アルプスの少女ハイジのCMといえば、家庭教師のトライのCM。

これについては、同じ絵を使っていること、原作に上手く噛み合わせてサービスを紹介している点に、好感を持てます。
「原作を汚すな」という意見もありますが、私は原作にきちんとリスペクトを感じます。
カップヌードルのCMは、設定だけ同じで、絵も声も違いますし、そして何のCMなのかさっぱりわからない。

そもそも、カップヌードルや日清くらいの知名度になれば、改めてCMを打つ意味はありません。
このような場合、その製品や企業の姿勢をアピールする、いわばブランディングのCMになるわけですが、どの層を、どのようにして応援しているのでしょうか。
おそらくお腹が空きがちな学生に、「青春は一度きりだからいいものだぞ、腹が減ったらこれを食え」という姿勢をアピールしているのでしょう。
ウェブにも「すべての人に、青春はある。青春と書いて“アオハル”。それは青くて、熱くて、ハングリーな日々。そんな日々を、カップヌードルは応援したい。」とあります。
そうであれば、より青春を素直に応援している、ポカリスウェットのCMの方がとてもいい。

まぁ、これはこれで、「こういう人たちが高校生活を楽しんでいます」というテンプレート感がすごいですが…。

クリエイティブディレクターが同じ人だった

この二つのCMシリーズ、「昔からある作品やキャラクターを現代風にアレンジして、特に商品やサービスを直接宣伝することはない」という姿勢が似ている気がしています。
気になったので、日清のカップヌードルのウェブに書いてあるスタッフリストを見てみました。
このような場合、クリエイティブディレクター(CD)、もしくはその上のエグゼクティブ〜(ECD)から見ていくのが鉄則。

ふむふむ…。
どこかで観たことがあるお名前だ…と感じたので、検索をかけてみると、なるほど、この2つのシリーズ、同じECD(エグゼクティブクリエイティブディレクター)でした。

クリエイティブディレクターというのは、制作の総責任者です。
このクリエイティブを、どの方向に、どのように作っていくのかを決める係りの人。
アートディレクターは見た目やデザインを統括しますが、コピーやプランニングなども含めた、総責任者になるわけです。

匿名のブログなので、特定の個人名を記載するのは避けますが、同じクリエイティブディレクターですから、この2つのシリーズが似通うのも無理はありません。
このようにシリーズ化されているということは、社会に受け入れられている証拠ですし、私がズレた感覚を持ってしまっているのでしょう。
事実、auのCMはCM総合研究所の「好感度ランキング」で1位です。

携帯会社のCM、愛されるには理由がある? 好感度ランキング上位を席巻 「三太郎」は3年連続1位(ハフポスト)

広告が炎上した時の「話題になったから成功」という風潮が大嫌い

ただ、ここ最近、目が釘付けになるCMが再び少なくなっているのが、とても気になります。
それほど、デジタルの方にクリエイティブが注力されている証拠だと予想していますが、テレビの影響はまだまだ強い。
バズ受けとか、炎上狙いで作っていただきたくないのです。
「万人ウケする、幅広い層に受ける」というのは死語であり、現代社会では不可能になりつつありますが、それでも「きれい」「かっこいい」という部分は人間誰しもが共有できるもの。
それを狙って行って欲しいなぁ、と最近のCMを観ていると感じます。

「楽しい」と思ってもらえればOK、みたいな狙い方も最近よく聞きますが、楽しさは人それぞれ、差が大きい。
好きな芸風、嫌いな芸風があるように、楽しさ面白さは、それぞれ違った感覚を持ちます。
そこを狙ってしまうと、寒いCMになりがち。

また、話題になったり炎上した時に「でもこれだけ話題になったのだから、CMとしては成功でしょ」という意見を、業界内外から見聞きしますが、この考え方は早急に捨てたほうがいい
知名度がない企業が炎上し、認知度が向上する、ということであれば分かりますが、ネガティブなイメージはなかなか消えないもの。
SNS時代、ネガティブなイメージは一気に拡散されます。
にもかかわらず、話題になったからOKとか、再生回数、ページビューがすごいことになったからOK、みたいな指針は本当に良くない。

もっとブランドそのものを、大切にして欲しいです。

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