iPhone 12 Proを発売日に入手してから、早2週間が経過しました。毎日使い続けていると、どんどん気にいるところ、そしてどんどん気に入らないところが出てきましたので、今回は正直に書きたいと思います。
まずは、気に入った点をご紹介します。
目次
カメラはやはり綺麗
カメラは本当に綺麗です。あまり出かけられていないので、作例がかなり乏しいのですが一応アップしておきます。
特に、夜間のポートレートモードは本当に綺麗です。おそらくこの部分では、コンデジや一眼にも勝てる部分、というか勝っていると思います。
LiDARセンサーとA14Bionicチップの速さで、いわゆるコンピュテーショナルフォトグラフィーの真髄を見せつけられている感じがします。
例として、雨の夜にベランダの手すりを、Leica QとiPhone 12 Proで撮り比べてみました。どちらの写真が、どちらのカメラで撮影したのか、パッとみただけではわからないと思います。
正解は上がiPhone 12 Proです。先日セミナーで同じ質問を行ったのですが、会場にいた40人全員が左が高いカメラ(Leica Q)で撮ったものと思っていました。かなりショック。
ということで、夜間のポートレートモードの綺麗さは本当に素晴らしいです。
コンテンツがより楽しめる画面の大きさ、綺麗さ
これまで大きな画面のスマホを持ったことがなかったため、iPhone 12 Proの6.1インチというサイズはかなり新鮮でした。ウェブページを見ているときでも、インスタの写真を見るときでも、カメラで撮った写真を見るときでも、X-T3で撮った写真を見るときでも、YouTubeを再生しているときでも、このくらい大きいとコンテンツにより没頭できるのか、と感じます。
また有機ELディスプレイの綺麗さは素晴らしく、特に写真を見たときに本当に引き締まって見えます。
角ばったデザイン
iPhone 6以降の丸みを帯びたデザインも好きだったのですが、やはりiPhone 5、SEを思い起こさせる角ばったデザインは潔いデザインで好きです。持った時に角が気になるになるかもと思いましたが、重量バランスがいいのか、これまで特に気になったことはありません。
続いては、使い続けるにつれて気になってしまった点です。
大きく重く嵩張る
iPhone 12 Proは予想以上に大きいです。最初は「こんなもんかな」と思っていましたが、持ち続けていると重さが気になって頻繁に持ち替えていることに気がつきます。また、私はカバンではなくパンツの前ポケットにスマホを入れるのですが、予想以上に嵩張ってしまい、歩くたびになかなか気になります。
また、夜寝る前にブログのチェックやTwitterのチェックしながらそのまま眠りにつくのが日課(なぜかスッキリ寝られる)なのですが、iPhone 12 Proの大きさは枕元に置いたり、横になりながら見るのには大きすぎるのです。少し盲点でした。
細かいストレスがたまるFaceID
マスクが当たり前な社会の中で、やはりFaceIDはストレスがたまります。上にスワイプしてパスコードを打って、という一手間がかなりストレス。レジに並んでいる間にパスコードで解除すればいいという考えもありますが、近くの人にパスコードががっつり見られるのもそれはそれで気が引けます。
家にいる際は本当にFaceIDは便利なのですが、iPhone SEでも指紋認証の速度はかなり高速。家にいる際も買い物に出かける時も指紋認証は全く苦にならず、やはり理にかなった認証方式なのだなと感じます。
やはり高いカメラには勝てない
カメラの綺麗さは本当に感動するものがありますが、やはり一眼には勝てない。私が好きなのはスナップ写真や風景写真。気軽にパパッと綺麗な写真が撮れ、かつ暗闇で撮った写真は本当に綺麗で自然な仕上がりなのですが、ハッとするような写真はやはり一眼でしか撮れない。特にProにしかついていない望遠レンズに関しては、ノイズが目立ったり、あまり画質もよくなく、すぐに使わなくなってしまいました。
圧迫感が出ないため、人物も自然な笑顔で撮れるのがiPhone 12 Proの良さですが、人の写真もそこまで撮りませんし、Leica Qで撮った写真の方が雰囲気がある、その時の空気感まで撮ってくれる感じがして個人的に好みなのです(以下の写真はLeica Qで撮影)。
下手ながら、雰囲気があるのはどうしてもこちらかな、と思います。
一見当たり前のことなのですが、実際に撮り比べてみて、カメラの良さや強さに改めて気がつくことができました。
iPhone 12 miniに期待
使い続けるうちに、大きさが気になったiPhone 12 Pro。気軽に綺麗な写真が撮れ、大きな画面でコンテンツを楽しめるのはかなり便利なのですが、iPadも持っているため、コンテンツを楽しむ環境は他にも整っていますし、「生活を変える」とまではいかなかったかな、という印象です。むしろ、大きさが気になる場面が多く、細かなフラストレーションが溜まってしまうなという印象を受けます。
もちろん慣れだと思います。ただ2週間毎日積極的に使ってみて、なかなか払拭できなかった。やはりiPhone 12 miniの大きさ、軽さがとてもいいのではないかと考えるようになりました。私はそこまで手が小さくない(むしろ大きい)のですが、FaceIDが効かない時でも、iPhone 12 miniの大きさだと片手でするっと上にスワイプし、スムーズにパスコードを入れることができると期待できます。
アップデートで追加予定のApple ProRawというカメラの情報を全て記録して、ユーザーが色々編集できる機能はProでしか提供されないのですが、それでも一眼持ってるし別にいいかな…と考えています。
今日、11月6日はiPhone 12 mini / 12 Pro Maxの予約日。色々と選択肢が提供されているのは嬉しいですが、同時に何を買っていいかわからず、「つなぎのiPhone SEでもいいかな」と思ってしまう自分もいます…。いやはや、今回のiPhone 12はなかなか悩ましい端末です。