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Apple Watchを手放すことにした6つの理由

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昨年11月から、Apple Watch Nike+ Series3を使用しています。
ほぼ10ヶ月の間、出かけるときは必ず、家にいるときもほぼ毎日身につけて愛用していました。

Apple Watch Nike+を身につけた様子

そして先日、Apple Watch Series4が発表されました。
これまでよりも液晶画面、サイズともに大きくなり、心電図も測れるようになるとのことで、買い換えたユーザーも多くいるようです。

参考:https://www.apple.com/jp/apple-watch-series-4/

しかしながら、私は買い替えではなく、Apple Watchを手放すことにしました。

Apple Watchをつけてよかったこと

手放す理由の前に、ほぼ10ヶ月間使い続けてよかった点を挙げます。

1.Apple Payが便利

コンビニで急いで買い物するときは、Apple Watchに登録したSuicaで支払いを済ませていました。
両手がふさがっているときには手首をリーダーにかざすだけで終わり、またほんの10秒ほどで会計が終わるので、本当にスムーズに買い物ができました。

2.健康に気を使うようになる

スタンド機能の通知をオンにしておけば、1時間に1回、立ち上がるように催促されます。
座りっぱなしの仕事をしているので、健康のためにもApple Watchにしたがって立ち上がるようになりました。
また、消費カロリーやどれだけ活動したか一目でわかり、なおかつリング状になっているため目標を達成できたか否か一目でわかります。
「今日はほとんど動いていないな、駅まで少し歩こう」などと、気をつけるようになります。

3.メールを見逃さない

自宅の仕事場の定位置にiPhoneを置いているため、家の中でiPhoneを持ち歩くことはあまりありません。
キッチンに立っているときや、家事や他のことをしているときでも、手元に通知が届くため、メールや電話を見逃すことはありませんでした。

…以上です。
正直に言いますと、私のライフスタイルでは、Apple Watchを身につけているメリットはこのくらいでした。

Apple Watchをつけてイマイチだったこと

それでは、ここからはApple Watchを身につけてイマイチだな、と感じたことを挙げます。

1.結局iPhoneのApple Payを使う

駅の改札を通過するときや、コンビニで買い物するとき、私はiPhoneのApple Payを使います。
上記の「急いでコンビニで買い物するとき」以外は、基本的にiPhoneです。
コンビニのレジでSuica支払いのときはうまく行くのですが、私のかざし方が良くないのか、駅の改札だとApple Watchが反応しないケースがよくあり、結局iPhoneで支払いをすることが多くあります。
外出する際は必ずiPhoneを持ち歩きますので、特にApple Watchで支払いをする理由は薄いのです。

2.通知がうるさい

Apple Watchの通知は手元で振動します。
元も子もないのですが、この通知が鬱陶しく感じることがままありました。
仕事で集中しているときでも、手元で振動がくるので、そちらに気が散ってしまいます
iPhoneは遠くで「ブブッ」と振動音がするくらいですので、気が散りません。

LINEが連続して送られてくるときなどは、手元でくすぐられている感じがしてとても嫌でした。
通知をオフにすることもできるのですが、オンにし忘れて結局通知に気がつかないこともあり、「結局iPhoneで済ませた方がいいな」と思うことも多かったです。

3.スマートコーチングが鬱陶しい

Apple Watchにはスマートコーチングというものがあります。
先述したスタンド、ムーブ、エクササイズのリングが閉じているか、閉じていないかを判別し、「昨日は全てリングを閉じました!」「昨日はスタンドをがんばりました!」という感じで、次の日Apple Watchを身につけると教えてくれるものです。

先日、風邪をひいて2日ほど寝込んでしまいました。
どこにも出かけず、ずっと寝ていましたのでApple Watchもつけずに家にいました。
3日目には無事に回復したのですが、Apple Watchを身につけると「あんずさん、昨日は全然ダメでしたね」みたいなことを言われたわけです。
妙に悲しくなるとともに、なんで時計にこんなことを言われなきゃいけないんだろう、という寂しい気持ちになりました。
「よし!頑張ろう!」とはならなかったのです。
「大丈夫でしたか?」みたいな心配もされず、ただダメ出しをされるのは、何も状況がわかっていない上司から説教を受けるようでかなり嫌な気分になります。

4.デザインが良くない

これは完全に主観の問題ですが、やはり普通の時計、伝統ある時計メーカーの時計の方がかっこいい。
そのような時計はつけているだけでも気持ちがいいですし、自動巻時計の秒針が「ココココココ…」と動いているのを見つめていると、とても気持ちが落ち着くものです。
Apple Watchの真四角なデザインもいいのですが、普段は液晶画面も付いていないので、何か黒い物体を手首に巻いている感じがして、どうも落ち着かないことも多くありました。

Apple Watch

また、液晶画面がほとんどのスペースを占めているため、ぶつけたりしないように注意を払う必要があります。
腕時計もその点は同じですが、割れたり傷がつく可能性はApple Watchの方が高いです。
腕時計の傷はさほど気になりませんし、「あの旅行の時につけたっけな」と記憶を呼び起こすものになりますが、Apple Watchの場合、液晶の表示がないのがデフォルトなため、傷も目立ちますし、仮に大きく傷がついたり割れてしまったりすると製品として使えなくなることもあります。
これもデザインが良くないと思ってしまう一因かもしれません。

5.時間が見えない

先述した「普段は液晶画面も付いていない」ことに通じるのですが、デジタルクラウンを少し回すか、手首を持ち上げないと時間が見えないのです。
会議中や人と話しているときに、ふと「いま何時だろう」と気になることがあると思うのですが、その際にApple Watchは結構大げさに時間を確認することになります。
これは、かなり時計として致命的な欠点だと思います。
普通の時計は、少しだけ手首を傾けて視線を落とすだけで時間がわかり、相手にもバレずに時間を確認することが可能です。
これには本当に困りました。

6.かっこいい人がつけていない

雑誌や、普段の生活で「こういう人のライフスタイルは参考になるな」「憧れるな」という人が誰しもいるかと思います。
私の場合、そういう人は決まって機械式の腕時計だったり、G-SHOCKだったり、いわゆる普通の腕時計をしているのです。

逆に、レストランで隣に座ったとてもマナーの悪い、品のない人がApple Watchを身につけていたり、電車で音漏れがひどくて貧乏ゆすりがとてもうるさい乗客がApple Watchをしていたりすることが多く、「本当に偶然そうであった」ということがわかりきっていても、少し嫌な気分になります。

以上が、身につけていてイマイチだと思う点です。

イマイチな点がここ最近重なった

打ち合わせの際に時間が読めずにイライラしてしまうことも多く、ここ最近はイマイチな点が、いいなと思う点を上回ってしまいました。
特に一番下の「憧れるような人が身につけていない」ということと、ここ最近出会った品のない人がApple Watchをしていることが重なり、「もういいかな」と手放すことにしました。

毎日身につけていたので、手放すことに抵抗があるかと思い、試しに2泊3日の旅行では別に持っているSEIKOのプレサージュを身につけていきました。
iPhoneをポケットに入れておけば、なんの問題もありませんでした。

SEIKO プレサージュ

Apple Watch Series4のウェブサイトを見ていると、アクティブに動いている写真がほとんどなのがわかります。
やはり、Appleも毎日をアクティブに過ごしている方に使って欲しいのでしょう。

またiPhoneをポケットではなくカバンに入れて持ち運んでいたり、Apple Watchのデザインが好きな人には便利なのかもしれません。
しかし私は当てはまらなかった、ということです。

いよいよスマートウォッチも普及してきましたが、iPhoneやスマートフォンと比べると、Apple Watchはここまで広まらないのではないでしょうか。
実際に10ヶ月使い続けて、かなりユーザーが限られている印象を受けました。
Apple Watchの購入を検討されている方に、少しでも参考になれば嬉しい限りです。

こういうの買えばよかったかな…。