ハイソラ

最近のAppleのCMが好きです

DESIGN

ここ最近のAppleのCMが好きです。
私は広告やデザインに興味を持ったきっかけが、中学生のころに見たiPodのシルエットの広告でした。
これです。
Apple COMPLETE iPod "Silhouette" ad campaign compilation (2004-2008)
その後しばらく経ち、最近のAppleのCMは(特にiPhoneのCMは)機能性を重視したCMになっていて、一抹の寂しさを覚えていました。
KeynoteでジョブズがCMを紹介した後、会場が「ヒュー!!」と喝采し、その後また「もう1回観る?」とジョブズが同じものを再生するような、ああいうCMが無くなってしまったと感じていました。
しかしながら、ここ最近、またイメージ重視のCMを打っていて、個人的にはこちらの方が「Appleらしい」と思っています。
今回は、ここ最近グッと来たAppleのCMをご紹介します。

Apple MUSICのCM

Apple Music – History of Sound
人類と音楽を上手く結びつけ、なおかつAppleが音楽の環境を一変させていることも表現して、なおかつリズム感もいいと思います(最後だけちょっと冗長的な印象も受けますが)。
このCMは、初代iPhoneのCMを思い起こさせます。
スーパーボールの中継で流れた、このCMです。
iPhone CM

Beats 1のCM

Apple Music – Worldwide
色んな生活があって、そこにとけ込むようにBeats 1が流れている…。
24時間265日、世界中でオンエアしている様子を無理なく表現しています。

Shot on iPhone 6

Shot on iPhone 6 by Jin C.
Shot on iPhone 6 by Gabriela M.
これはiPhone 6のカメラ機能を宣伝するCMですが、実際に撮影されたものを使っている潔さが好きです。
日本でこういうCMを企画すると「800万画素で高画質。高速なオートフォーカスであなたの一瞬を切り取ります。スローモーションも!」というナレーションとともに、今風なモデル(もしくは読者モデル)がパーティーか何かしてリア充している様子になるでしょう。

Happy Holidays CM

Apple – Holiday – TV Ad – Misunderstood
自然と家族の事を想うことが出来るCMだと想います。
日本で感動するCMとなると、あまりにもてんこ盛り過ぎて、演技臭くて、泣くまで感動しないのですが(そもそも、こんなクリスマスを過ごすのは無理ですが)、なんというか、こう、自然な感じであったかくなるCMはできないものですかね…。

最新のiPhone CM「Loved」「Hardware & Software」

…と、ここまで書き、公開しようとした今日、新しいiPhoneのCMがアメリカで発表されたみたいです。
Loved
Hardware & Software
うーん…うーん…。
何かこう、やっぱりシンプルさというか、どことない野暮ったさを感じてしまうんですよね…。
初代iPhoneや、MacBook Air、iMacは「こんなんどうだ!!ほら!!すげーだろ!」みたいな勢いが、あったと思うのですが、その頃の勢い、潔さは失われてしまっている気がします。
新しいApple MUSICしかり、iTunesしかり、昔のシンプルな画面はどこへやら、使い方は検索して探し出すようなデザインに「成り下がっている」気がします。
Appleの社内も「こんなんじゃいけない」とは分かっていながらも、なにか決めかねている、シンプルにするという段階を踏まないで来てしまっている印象を受けてしまいます。
画面のデザインも、出来るだけ簡素にしようとしている努力の跡が見て取れます(iPhoneのMUSICアプリの操作方法等)。
今こそ、出来るだけ余計な物は付けずに、シンプルさの勢いに期待したいです。