HIGH ISO LIFE

フリーランスのデザイナーの目線で、色々なことを考えるブログ

「鉄道車両のデザイン」を読んで

「中立のデザイン」とはどのようなものでしょうか。
最近読んだ「鉄道車両のデザイン」という本で、そんなことを考えました。

私はデザイナーとして日々過ごしていますが、どのようなお仕事であれ、出来るだけ多くの人に喜んでもらえるような作品を作りたいと、日々考えています。
しかしながら、それはとてつもなく難しいことです。
「嫌われないデザイン」とでもいいましょうか。
その苦悩に直面しているのが、鉄道車両をデザインするデザイナーだと思います。
この本の著者である南井氏も、鉄道車両のデザイナーです。
鉄道はいうまでもなく公共のものであり、利用する人はまさしく老若男女です。
利用する人全員が何の不満も無く、鉄道を利用し、目的地に着くには、きちっとした戦略に基づいたデザインが必要です。
特に、特急車両や新幹線車両のデザインは気を使うといいます。
遠方の家族の安否を気遣いソワソワして乗る人もいれば、遠距離恋愛の恋人に会うためにワクワクしながら乗る人も居る、と南井氏は言います。
そういった人々全員に、不快にならずに鉄道を利用するためにはどうすればいいか。
そのヒントがこの本には書かれています。
「中立のデザイン」を目指すデザイナーは必読の書だと思います。

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